写真は、JR人吉駅前の種田山頭火(たねださんとうか 1882~1940)の句碑です。
焼き捨てて日記の灰のこれだけか 山頭火
熊本から行乞(ぎょうこつ)に出る時、全ての日記を焼き捨てた際の心境を人吉(昭和5年9月16日、1930年)で詠んだ有名な句です。
山頭火は出家し行乞をしながら、自由律による句作をした放浪の俳人です。
昭和5年の春には、当社焼酎蔵のある球磨郡あさぎり町の浄土真宗本願寺派寺院「了円寺」の二代目住職で、句友の川津寸鶏頭を訪ねています。
その夜、山頭火は、寸鶏頭と語り合い、「松の泉」をじっくり味わったかもしれません。
寺の入口に句碑があります。
れいろうとして水鳥はつるむ 山頭火
(当社焼酎蔵から了円寺までは、約900m)
※行乞 僧侶が乞食(こつじきを行うこと。托鉢(たくはつ)