百太郎溝(ひゃくたろうみぞ)は、球磨郡多良木町の球磨川から取水し、多良木町、松の泉酒造のある あさぎり町を通り、錦町までに至っています。全長は約19km、灌漑面積は約1500ヘクタールに及び、球磨盆地に大きな恵みをもたらしています。
水路が築かれる以前のこの地域は、慢性的な水不足のため恒常的に稲作ができず、雑穀しかとれないというひどい乾燥地帯でした。
百太郎溝の工事が始まったのは、鎌倉時代ではないかといわれています。
堰は洪水で何度も流され、百太郎という人物を人柱として、やっと大堰の基礎ができたといわれるほどの難工事でした。
多数の農民によって長い年月をかけて工事が行われた百太郎溝の完成は、宝永7年(1710年)と記されています。
※写真は、百太郎溝取水口旧樋門です。
当社の焼酎蔵から百太郎溝までは、約8kmの距離です。