球磨盆地(東西約30km、南北約15km)の最も東寄りの地域を奥球磨と言います。
奥球磨・湯前町の 城泉寺は、鎌倉時代の初め(貞応年間1222~1224年)に、
この地の豪族、久米氏の菩提寺として建てられたものですが、現在は阿弥陀堂だけが残されています。
阿弥陀堂は、桁行・梁間ともに24尺3寸5分(約7,4m)の茅葺きの小堂ですが、
鎌倉期の手法が示された秀れた建造物です。
沙弥淨心(久米三郎真家)の創建なので、昔は「淨心寺」と呼ばれていました。
大正4年(1915年)の仏像国宝指定の際、誤記されたことから「城泉寺」と記されるようになりました。
熊本県内最古の木造建築(国指定重要文化財)で、鎌倉仏教文化を代表する古寺です。
※当社の焼酎蔵は、球磨盆地のほぼ中央、中球磨と呼ばれるところに位置しています。