写真は、球磨郡湯前町の「城泉寺(じょうせんじ)」で、
鎌倉時代の初め、この地を支配していた豪族・久米氏が、自らの
極楽往生を願って建立したとされるお寺です。
茅葺き寄棟造りの熊本県内では最古の木造建築物で国の重要文化財
当社の焼酎蔵からは、約10kmの距離です。
※昨年「相良700年が生んだ保守と進取の文化」が「日本遺産」
「城泉寺」や「球磨焼酎」も その41件の構成文化財に含まれています。
写真は、球磨盆地 (東西約30km、南北約15km)の最も東に位置する
「霊峰 市房山(1722m)」です。
山は、季節によって、
また、1日の始まりから終わりまでの移りゆく時間によって、
さまざまな表情を見せます。
「更け行く秋の夜、旅の空の、わびしき思いに、一人悩む。恋しやふるさと、なつかし父母 ~」
犬童球渓(いんどうきゅうけい 1879~1943)の訳詩による「旅愁」を聞くと誰もが少し感傷的になります。
犬童球渓は人吉市に生まれ、東京音楽学校を卒業し、音楽教師として各地を転々としました。
新潟高等女学校に赴任していた期間、ジョン・P・オードウェイの「家と母を夢見て」の曲を知り、故郷の人吉から遠く離れた自分の心情と重ね合わせ、この訳詩を作りました。
秋の夜は、懐かしいふる里を思い描きながら、静かに「松の泉」とともにお過ごしください。
写真は人吉城址です。(撮影 11月16日)